腕時計メーカーに勤務していたときの想い出

大卒で入社した会社は腕時計メーカーでした。すでに35年以上前になりますが当時はクォーツ時計、メカ時計が主流でデジタル時計が売れ始めていたころでした。

入社したときに新人研修としてメカ時計の組立をしたことは覚えています。一人一台ずつで、専用のルーペを眼の廻りの筋肉で保持しなけれがなりませんでしたが、なかなかうまくいかなくて結局は片手で落ちないようにしていました。

歯車の軸心受けのベアリングは赤いルビーでしたが、専用のピンセットでなかなかつまめずに苦労しました。一番難しいのは歯車をベアリングに置き、倒れないように他の歯車を組み込む作業です。ふらふらしているので何度もやり直ししましたが、結局時を刻むことはできませんでした。

メカ時計は電池を使用しないので半永久的といえますが、時刻の誤差が生じるのが欠点といえます。勤務している会社の時計を購入していましたが、正直デザインはあまり好みではなかったです。自社製品に愛着が持てなかったことは仕事に対する意欲が減退していくこともあったのかなと思っています。

転職しましたがときどき気になるので勤務していた会社の状況を見ていますが芳しくないようです。メカの腕時計は時代の流れに乗り遅れた商品なので淘汰されていくのは仕方ないのかなと思っています。